2012年11月19日月曜日

無邪気

無邪気を辞書で調べると「素直で悪気がないこと」「純粋であどけないこと」など、ピュアな意味を示す。但し、「思慮に欠ける」と気になる解釈もある。最近あった出来事は限りなく後者の「無邪気」だった気がする。無邪気は、ある意味可愛らしさもあるが、立場によっては「無邪気」=「鈍感力」に感じてしまう。仕事中での無邪気には閉口してしまうことも少なくない。プライベートでは幾つになっても無邪気やあどけなさは必要かもしれない。今時で言うなら『大人可愛い』とでも言うのかな?しかし、仕事中の40歳以上になる人の大人可愛い仕事ぶり、言動には洒落にならないほど「いらっと」してしまう。カルシウムが不足しているのかな・・・なんて反省するものの「任せる人を間違えた!失敗した!」なんて考えることが多い今日この頃。以前に権限委譲で学んだポイント。委譲するときの重要ポイント「任せられる人に任せる。人選とやる気が大事」この原則からはずれたのは自分の責任。天然で大人可愛い無邪気な人に癒されたり、しまった!とひやひやしたり。でも管理を担う人の無邪気さは、せめて使い分けていただきたいと思うのは私だけでしょうか???

2012年11月12日月曜日

ビジネス誌

ここのところ週一で東京へ行ったり来たり。ちょっとだけ、お疲れモードなので「疲れたときにはビジネス誌」。たいがい疲れてくると自分の基軸がぶれやすい。そんな時、ぶれないためにも某ビジネス誌を読んで元気になるときがあります。今回も「人材育成」についてのアドバイスを参考。ある企業で『個人のやる気を引き出し、能力開発が出来きる体制を構築したい』の質問にアドバイス。
能力開発が出来る体制は、通常時と緊急時では異なるそうです。通常時は各部門間の横の連携を密にすること。緊急時はプロジェクトチーム・タスクフォースなどを編成することで職員の能力開発が可能となるそうです。労務管理は心のケア・健康管理などに留意すると共に、人材育成プログラムを作成し実行するそうです。
病院も一企業と考え、常に危機管理をもち「非営利組織だから」なんて言葉にあぐらをかくことなく現在の組織が健康であるか否か考え、もし病んでいるならどのような処方をするか考えたいものです。組織の理念や方針に沿って、どんな人材が必要なのか考え、求められている人材を育成できるプログラムを全部署で考えられたら素敵かも。もしかしたら、緊急時対策をしなければならないかも知れませんね。専門書も大事ですがマネジメントの参考にはビジネス誌は楽しいかも。しかし、本文より広告が楽しかったりして・・・。

2012年11月5日月曜日

おもてなし

まとめた休みを頂き、久しぶりに満喫した・・・と言いたいところですが????でした。休み前、しっかり休めるよう、半月かかった案件をさくさく(ざくざく?)さばき、任せることは任せ「後は宜しくね」のつもりでした。しかし、想定外の出来事が発生し「やはりな」と想いながらも楽しかった休日でした。サービスのお手本といえば「東京ディズニーランド」。子どもの小さい頃10回以上行っているのでいまさらと想ったが「高級ホテルで宿泊」に誘われて、4歳、2歳の珍獣と共に(叱られる)家族旅行。予測はしていたが、やはり仕事より激務だった。ホテルでの大騒ぎ、ディズニーランドのパレードでの先頭暴走。右向け左の大暴走に3日間で3kgも自然ダイエット。叱ると褒めるは大事なんて普段言っているくせに、怒ることばかり。でも、我慢していつもの100分の1くらいにセーブ。忍耐だった。でもしっかり学んできました。ホテルでも、夢の国ディズニーランドでも迷惑そうな顔するスタッフは一人もいないのです。プロ!病院だったらどう?絶対こわーいおばちゃまがでてきて、嫌味の一言、二言。いや三言。サービスの意味が違うなんて聞こえて来そうですが。同じなんですよ。
おもてなしの気持ちがあるとき、おもいやりの言葉が添えられているんです。サービスは無形で形に残りませんが、こころに残るんです。騒がしい子どもをみて「他のお客様に迷惑」なんて言わないんです。困っている親の立場にたって、「あるときは親の立場」「あるときは子どもの立場」そして『あるときは他のお客の立場』でそれぞれに気くばり、心配りする対応をみて「おもてなし」のサービスを学びたいなら「有名講師の研修」も大事だけど、ディズニーランド職員研修3日間もいいかもなんて思いました。来年の職員研修は「夢の国ディズニーランドで!」なんて。子どもに負けず、大暴走でした。楽しかった。

2012年10月29日月曜日

利他こそ幸福の源泉

先日、「利他こそ幸福の源泉」をテーマに寒天パパで有名な伊那食品工業会長の塚越寛氏に講演していただきました。講演前、運営委員にもかかわらず、全くテーマの意味が分かりませんでした。今は少しだけ理解したので興味のある方は続けてお読みください。利己主義の対極が利他主義(利他のこころ)だそうです。自分だけでなく、自分以外の他人を利する心。自分だけのためでなく、他人の利益になることをするこころ。人生の目的は幸福になること。そして自分だけでなく周りの皆も幸福になること。そのためには自分を大切に。家族を大切に。同僚を大切に。自分の会社(病院)を大切に。思いやりのこころを大切に!
利他の心が起こる理由を考えました。「他人に親切にすると、感謝されたり喜ばれたりします。そして、自分も良い気持ちになります。反対に、他人に意地悪すると嫌な気持ちになります。」
やはり、他人に感謝され、喜ばれると自分も幸福な気持ちになります。だから誰もが利他の心は持っているのです。ましてや、医療人は感謝される行為の対価として給与を頂いているのですから、患者や家族にとって何が幸福なのか。そして最善を尽くすよう常に考えなければならないかもしれません。深いですね!
最後に会長の一言が胸に響きました。
利益を出すのは会社の目的ではありません。利益を出すのは手段に過ぎません。会社の目的は皆が幸福になることです。そして、貴方達の組織は健康でしょうか?組織が健康でなければ利益は生まれないのです。」目先ばかりのことばかり考えていた自分に喝(活)でした。難しいテーマでした。

2012年10月22日月曜日

権限委譲と丸投げは違います

管理者の口ぐせの一つに、「うちのスタッフは考えないし、自ら行動しない」というお決まり文句がある。でも聞いていると、そもそもスタッフに考える自由を与えていないケースがある。権限委譲とは方針が明確になっている中で成立するものである。上司の方針が見えないところで「自由にやってみろ」なんていうのは無責任のなにものでもない。そもそも権限を委譲することと丸投げは全く異なるのである。時々見受けられる「部下に任せたから」と上司。何をどのように任せたのだろうか。そして、結果責任まで負わせる任せ方。権限を委譲することは人材育成の一つであることを上司は考え、適時アドバイスをすること、よい結果であれば褒め、悪い結果であればどこが悪いのか指導し、努力が足りなければ叱ることです。褒めると叱る。このバランスとタイミングを大切に。そして、最終結果に責任を持つこと。委譲とは相手の力量を考え、任せ成長させること。丸投げとは全然違います。権限委譲はエンパワーメントで「自律性を促し支援すること」です。

2012年10月15日月曜日

オンリーワン パート2

前回呟いたオンリーワン。これはFlorence Nightingaleの看護覚書からなんです。Florence Nightingaleはいつも使命感を持ち、自分に誇りを持つことが大切と教えてくれています。そして、自分自身に誇りを持つということは、自分を好きでなければならない、そしてよく同僚の悪口を言ったり、批判する人は自分に自信と誇りが無く、自分自身が嫌いなのです。またこのような人は人を妬んだり羨んだりするとも教えてくれています。いつも、自身を好きになりオンリーワンになるためにはと考え、行動する人は素敵な人なんです。そして、オンリーワンになるための仕事とは何か?『実践の要は観察、つまり人に関心を持つこと』『仕事は実践(フットワーク)と思考(ヘッドワーク)と愛情(ハートワーク)の三位一体のダイナミックの活動と松村氏は教えてくれている。仕事は、実践して成り立つが、深い考えや愛情が大切で、表面的な浮ついた仕事はダイナミックな活動にならない。難しいことですね。

2012年10月8日月曜日

上半期活動報告

先日、看護部運営会議で平成24年度上半期の活動報告を行いました。3枚のスライドにまとめ簡潔明瞭にそれぞれが個性豊かにプレゼンしました。数年前と違って、多忙でもきっちり結果を出す管理者をみて、「成長したなー」なんて感動しました。但し、講評で一言、二言。結果、「宿題を出しました」。忙しいのに可哀想と思いながらも?実は思ってないかも!
宿題は、『自部署のオンリーワンを考えよう!』  なぜこの宿題が出されたか分かった人は、貴方自身が既にオンリーワンです。
半年間でたくさんの課題を見つけ、PDCAを回す皆に一言。「課題、反省、弱点、短所を解決するよりもっと、もっと大切なことがあるかも!!」「成果を得るために、自分のどんな強みを活かして、何をしなければならないか?経営(組織の存続)の本質は、すべてこの一言に言い表されている」これはドラッカーの言葉です。自部署に弱点があり克服することも大切。同時に、自部署の強みやいいところをスタッフと共に考え、口に出し、紙いっぱいスタッフと書ければ最高。弱みを解決するより、強みをどんどんのばし、徹底強化すれば、弱みも強みに変わるかも。短所も長所に変わるかも知れません。そして、病院のオンリーワンの素敵な部署になることでしょうね。なによりも、そんな職場で働く一人ひとりが素敵なオンリーワンになることでしょう。秋の夜長にSMAPの「世界で一つだけの花」の歌詞が頭を回ります。