2011年6月27日月曜日

良い距離感(間)

人は空間の中に生かされている。大事にすべき事は、良い距離感(間)だと思う。車なら適度な車間距離。近すぎると衝突するし、離れすぎると後続に迷惑がかかる。しかしながら、この距離間は重要だが、感に頼るところが大きい。人と人の関係も同様である。特に、医療現場では患者・家族に寄り添う看護を目指す・・・としたとき、医療従事者が患者・家族との間に適度の距離間を大事にしないと、独りよがりな看護になる。時々感じること、「寄り添いたいなら相手の気持ちを大事にして」「もう少し離れて、全体を見渡しなさい。離れて、見えるものがあるわよ」。相手を知りたいばかりに近づき、全てを知りたくて、多くの情報収集を行う。違うでしょ、相手を知りたければ良い距離をおいて、相手の心地良い空間を整えてから、アプローチすると良いかも。そして、この良い距離感はマニュアルには無いはずです。理由は、一人一人異なるからです。そして、諸先輩方は上手ですよ・・・なぜなら「臨床知」から来るから。マニュアルばかりにらめっこしていないで、ステーションを飛び出して!ベッドサイドでの先輩のケアスキルを盗みましょう。経験は大事です。良い距離感を身につけたい方は良い指導者をご紹介しましょう。それは、患者・家族の方々です・・・・私も良い距離感を身につけるために、せっせとベッドサイドに行かなければ。

2011年6月22日水曜日

事実を見極める

東レ経営研究所の佐々木社長が述べています。「何か仕事に取り掛かるときに重要なことは、事実をきちんと把握することです。事実の確認が不十分なら、すべての仕事がムダに終わってしまいます」本当にそう思います。私の好きでない言葉、「けっこう・・・・」「たぶん・・・・・と思います」けっこう大変、けっこう忙しい・・・ニワトリではないので、けっこうはもうけっこうです。ダジャレおやじみたいですね。また、篤姫のばーやが言っていました、「双方聞くまで沙汰はせず」「一方聞いて沙汰はしない」、本当に重要なことです。双方の言い分を確認し、事実を見極めることが大切。そして、さまざまな角度から冷静にその「事実」を検証しなければならない。事実をゆすってみると、たいていの場合、「事実」でないことが分かるものです。佐々木社長著の「部下を定時に帰す『仕事術』」を読むと本当にためになります。実行はかなり困難ですが・・・『fact fainding』がすべての前提ですね。

2011年6月20日月曜日

マネジメントの基本と原則

「基本と原則に反するものは、例外なく破綻する」・・・・・・P.Fドラッカー。この頃のブームは、「もしドラ」若い人たちも気軽にマネジメントを考えるきっかけとして最高である。ドラッカーの経験から、基本と原則は、状況に応じて適用するべきものであっても、断じて破棄してはならないものである。・・・と述べている。少し前に「ぶれる」トップリーダーが話題となった。国のトップリーダーがぶれた時は、国民は漂流してしまう。ぶれすぎて元に戻ればまだましかも。国民が夢や希望を見失い、どこに向かっていけばいいか分からないとき、トップリーダーが「自分で考えてください」と言ったときには、誰もついて行かないし、諦めるでしょう。私だったら・・・・。これが組織、集団でも同様かもしれない。集団がいま直面する課題は何か、問題は何か、行うべき意思決定は何か、そしてそれらの課題、問題、意思決定に適用すべき「基本と原則」は何かを徹底し、追求していく事が大事かな・・・。マネジメントを身近に考える今だからこそ、一人ひとりが真剣に「基本と原則」を考え実行していけば、素晴らしい拠り所となる気がします。話は変わりますが、ワーク・ライフ・バランスも人によっては、ご自身でワーク・ライフ・マネジメントを考えてもらいたいなーなんて。その方の、「基本と原則」は何か?です。今日は、難しかったかな・・・・・ブツブツ。

2011年6月13日月曜日

看護の眼(eye 愛)

先日での講演会でのお話し。看護の眼は何?と問われ、あれこれ考えました。答えは、「患者の眼でなければならない」でした。臨床では、日々の業務・看護に追われ、いつしか「病気に向き合う医療」ばかり。私たちが向き合うべきもの・・・それは、「いのちと向き合う医療」でなければならない。医療がいくら高度になっても、いのちが輝くとは限らない。看護の眼が相手の眼となり、こころとなり、病気を抱えながらもその人がその人らしく輝けるお手伝いをするのが看護かな。まだ、分からないけど。最近気に入った、フレーズがあります。「私たちは、まっすぐな愛と、少しばかりの勇気と、小さな誇りをもち、真っ直ぐに進むしかない・・・」困難なことがあっても、愛と勇気と誇りを胸に、少しずつ進める毎日になれるようファイトです。

2011年6月7日火曜日

激務は人生を幸せにする?

激務は人生を幸せにするか?この激務は、勤勉で一生懸命を意味するものであれば、人生は幸せである。そして、頭も・・・心も・・・体も・・・ いつも使っていないと機能しないものです。頭は使うほど明晰であり、心は使うほど潤い、体は使うほど強靱になる。(松下語録)。全く、その通りです。人の幸せなんてその人自身の考え方一つです。毎日、毎日人の不平や不満を聞いていると、その人自身が生きていて幸せなのかな?なんて感じるときがある。まさに、「幸せ」はどこにある?とすれば・・・幸せを目指して努力するより、努力することこそが幸せかもしれない。と感じる今日この頃です。

2011年6月3日金曜日

呪いの呪文をかける上司

時々見かける上司。まず口癖は、「忙しい」「大変」「人がいない」。そして、毎日この呪文をスタッフにかけるのです。見事にスタッフは呪文にかかり、自部署は「人がいなくて、大変な気の毒な部署なのだ」と信じ、今度はスタッフが呪文を唱えるようになる。そして、その部署は朝から晩まで「ドタバタ、バタバタ」やかましい部署となる。この、のろいの呪文を解く方法は、ただ一つ・・・・・
上司を変えることではなく、上司は、「あるべき姿を、自分の言葉で語ること」「理想や夢」を語り続けることだと思う。根気よく語り続け、文化と風土を創り上げることが大事かもしれない。人は、呪いの呪文にかかりやすい、そして解くためには根気がいる。上司の方、あなたの影響力は大きいです。スタッフに呪いの呪文はかけないで。どうか、「忙しい、忙しい」から「充実してたね」と言ってあげて下さいね。