2012年10月29日月曜日

利他こそ幸福の源泉

先日、「利他こそ幸福の源泉」をテーマに寒天パパで有名な伊那食品工業会長の塚越寛氏に講演していただきました。講演前、運営委員にもかかわらず、全くテーマの意味が分かりませんでした。今は少しだけ理解したので興味のある方は続けてお読みください。利己主義の対極が利他主義(利他のこころ)だそうです。自分だけでなく、自分以外の他人を利する心。自分だけのためでなく、他人の利益になることをするこころ。人生の目的は幸福になること。そして自分だけでなく周りの皆も幸福になること。そのためには自分を大切に。家族を大切に。同僚を大切に。自分の会社(病院)を大切に。思いやりのこころを大切に!
利他の心が起こる理由を考えました。「他人に親切にすると、感謝されたり喜ばれたりします。そして、自分も良い気持ちになります。反対に、他人に意地悪すると嫌な気持ちになります。」
やはり、他人に感謝され、喜ばれると自分も幸福な気持ちになります。だから誰もが利他の心は持っているのです。ましてや、医療人は感謝される行為の対価として給与を頂いているのですから、患者や家族にとって何が幸福なのか。そして最善を尽くすよう常に考えなければならないかもしれません。深いですね!
最後に会長の一言が胸に響きました。
利益を出すのは会社の目的ではありません。利益を出すのは手段に過ぎません。会社の目的は皆が幸福になることです。そして、貴方達の組織は健康でしょうか?組織が健康でなければ利益は生まれないのです。」目先ばかりのことばかり考えていた自分に喝(活)でした。難しいテーマでした。

2012年10月22日月曜日

権限委譲と丸投げは違います

管理者の口ぐせの一つに、「うちのスタッフは考えないし、自ら行動しない」というお決まり文句がある。でも聞いていると、そもそもスタッフに考える自由を与えていないケースがある。権限委譲とは方針が明確になっている中で成立するものである。上司の方針が見えないところで「自由にやってみろ」なんていうのは無責任のなにものでもない。そもそも権限を委譲することと丸投げは全く異なるのである。時々見受けられる「部下に任せたから」と上司。何をどのように任せたのだろうか。そして、結果責任まで負わせる任せ方。権限を委譲することは人材育成の一つであることを上司は考え、適時アドバイスをすること、よい結果であれば褒め、悪い結果であればどこが悪いのか指導し、努力が足りなければ叱ることです。褒めると叱る。このバランスとタイミングを大切に。そして、最終結果に責任を持つこと。委譲とは相手の力量を考え、任せ成長させること。丸投げとは全然違います。権限委譲はエンパワーメントで「自律性を促し支援すること」です。

2012年10月15日月曜日

オンリーワン パート2

前回呟いたオンリーワン。これはFlorence Nightingaleの看護覚書からなんです。Florence Nightingaleはいつも使命感を持ち、自分に誇りを持つことが大切と教えてくれています。そして、自分自身に誇りを持つということは、自分を好きでなければならない、そしてよく同僚の悪口を言ったり、批判する人は自分に自信と誇りが無く、自分自身が嫌いなのです。またこのような人は人を妬んだり羨んだりするとも教えてくれています。いつも、自身を好きになりオンリーワンになるためにはと考え、行動する人は素敵な人なんです。そして、オンリーワンになるための仕事とは何か?『実践の要は観察、つまり人に関心を持つこと』『仕事は実践(フットワーク)と思考(ヘッドワーク)と愛情(ハートワーク)の三位一体のダイナミックの活動と松村氏は教えてくれている。仕事は、実践して成り立つが、深い考えや愛情が大切で、表面的な浮ついた仕事はダイナミックな活動にならない。難しいことですね。

2012年10月8日月曜日

上半期活動報告

先日、看護部運営会議で平成24年度上半期の活動報告を行いました。3枚のスライドにまとめ簡潔明瞭にそれぞれが個性豊かにプレゼンしました。数年前と違って、多忙でもきっちり結果を出す管理者をみて、「成長したなー」なんて感動しました。但し、講評で一言、二言。結果、「宿題を出しました」。忙しいのに可哀想と思いながらも?実は思ってないかも!
宿題は、『自部署のオンリーワンを考えよう!』  なぜこの宿題が出されたか分かった人は、貴方自身が既にオンリーワンです。
半年間でたくさんの課題を見つけ、PDCAを回す皆に一言。「課題、反省、弱点、短所を解決するよりもっと、もっと大切なことがあるかも!!」「成果を得るために、自分のどんな強みを活かして、何をしなければならないか?経営(組織の存続)の本質は、すべてこの一言に言い表されている」これはドラッカーの言葉です。自部署に弱点があり克服することも大切。同時に、自部署の強みやいいところをスタッフと共に考え、口に出し、紙いっぱいスタッフと書ければ最高。弱みを解決するより、強みをどんどんのばし、徹底強化すれば、弱みも強みに変わるかも。短所も長所に変わるかも知れません。そして、病院のオンリーワンの素敵な部署になることでしょうね。なによりも、そんな職場で働く一人ひとりが素敵なオンリーワンになることでしょう。秋の夜長にSMAPの「世界で一つだけの花」の歌詞が頭を回ります。

2012年10月1日月曜日

人材・人財・人罪・人済

先日、台風のさなか神戸で平成24年度固定チームナーシング全国研究集会が行われました。当院は、看護補助者の発表を杉野先生の後押しを頂いて口頭発表に臨みました。私にとって当院の看護補助者の一人ひとりは、自慢でもあり、一人ひとりが財産です。発表されたAさん、堂々として輝いていました。パワーポイントの役割を担ったBさん本当に素敵でした。そして、応援に参加した方々本当に有難うございました。チーム医療なんて声高に論じる方々に一言。チーム医療は医師不足、看護師不足のために姑息的に解決する手段でないです。少なくも当院の補助の人達は看護師がベッドサイドに居られるよう自分達には何が出来るか、主体的に業務改善に取り組み実践しています。一昔前は、看護助手の名の下、看護師の助手的な存在でした。しかし、当院の補助者は、看護師の専門性を発揮するため、自分達には何が出来るか、主体的にかつ能動的に業務改善に取り組んでいます。本当に頭が下がる想いです。チーム医療には縦の関係はありません。患者・家族を取り囲む円の専門職のチームアプローチがチーム医療と考えます。私の財産は一生懸命に生きる一人ひとり、そして自分の役割を果たすため一生懸命努力する人。そして、自分の生きがいを自分で見つける人。自分の生きかたを他人のせいにする、人罪の人は少なくも全国の研究集会で発表した補助者チームに学ぶべきです。私も多くを学び、誇りあるそんな方たちと働けて幸せです。ライセンス関係なく、いつの日も自分自身が「人材・人財・人罪・人済」。誇りある生き方の補助者の方々に感謝と同時に私の財産です。