2013年5月6日月曜日

自己決定

井部先生の「看護のアジェンダ」を読ませていただき
感動し、共感した一言。
日本の社会を不健全にしているのは、『相手を慮る(おもんばかる)という大儀名分を掲げた「他己決定」の慣習』である。この一言に共感。
此の頃の気くばりは、自己満足的な気くばりが真に多い。
自分がいい人になりたがり、自己決定の妨げになっているケースを見かける。
傾聴している気分で、自己決定の機会を奪っている。
傾聴は優しく聴き、いい人気分ではならない。
厳しい選択を迫られている本人に自己決定できるよう支援をすること。
それが、真の傾聴であると思う。
特に聴く立場を求められる方は、専門的なスキルを持ち
自己決定できるよう支援することが重要ではないだろうか?
井部先生の言葉から「明日からは、他人をもっと放っておいてはいかがか。相手のためにも、そして世の中のためにも」
生きていくためには、本人の自己決定できるチャンスを『優しさ』として他人が奪うことは大きな罪になる。
他己決定より自己決定できる人を育てることは真に難しい今日この頃です。