2013年11月5日火曜日

見せかけ管理者にならない!(パートⅠ)

 最近つくづく感じる『便利屋師長(管理者)』の下では人は育たない
次世代を担うリーダーを育成するときに重要なことは、「待つこと、我慢すること」です。
「自分がやった方が早い」「失敗したら可哀想」「部下にとってよい上司でありたい」と、
部下が行動する機会、考える機会を奪い、自分で行動してしまう「プレイングマネジャー上司」
の下では部下は育たない。
看護師長(管理者)が現場を手伝い、部下から感謝され、満足している光景を見かけます。
部下が忙しいからと言って、気配りしているつもりになって、日常業務に手を出してしまう
看護師長(管理者)は勘違いの『便利屋管理者』です。
これは、部下から頼りにされているのでなく、管理者自らが、後進の育成という
管理者の社会的責務の妨げになっている場合があるからです。
手伝うことは、現場の考える力や行動力を弱めます。
「忙しさ」とは、人材育成の大切な教育資源です。
部下は、忙しい中で工夫します。そして、乗り越えるたびに成長するものです。
管理者はけして人気取りのように、いつも手を出し、忙しさを奪うことは、
部下の能力向上の妨げになり、最も困るのは現場スタッフです。
「よい師長(管理者)」が、結果として「どうでもよい師長さん」になってしまうのです。
怖いことですね。数年後、考えない部下がたくさんになってしまうのです。
そんな部署の後任になりたくないですね!