2012年10月22日月曜日

権限委譲と丸投げは違います

管理者の口ぐせの一つに、「うちのスタッフは考えないし、自ら行動しない」というお決まり文句がある。でも聞いていると、そもそもスタッフに考える自由を与えていないケースがある。権限委譲とは方針が明確になっている中で成立するものである。上司の方針が見えないところで「自由にやってみろ」なんていうのは無責任のなにものでもない。そもそも権限を委譲することと丸投げは全く異なるのである。時々見受けられる「部下に任せたから」と上司。何をどのように任せたのだろうか。そして、結果責任まで負わせる任せ方。権限を委譲することは人材育成の一つであることを上司は考え、適時アドバイスをすること、よい結果であれば褒め、悪い結果であればどこが悪いのか指導し、努力が足りなければ叱ることです。褒めると叱る。このバランスとタイミングを大切に。そして、最終結果に責任を持つこと。委譲とは相手の力量を考え、任せ成長させること。丸投げとは全然違います。権限委譲はエンパワーメントで「自律性を促し支援すること」です。

2012年10月15日月曜日

オンリーワン パート2

前回呟いたオンリーワン。これはFlorence Nightingaleの看護覚書からなんです。Florence Nightingaleはいつも使命感を持ち、自分に誇りを持つことが大切と教えてくれています。そして、自分自身に誇りを持つということは、自分を好きでなければならない、そしてよく同僚の悪口を言ったり、批判する人は自分に自信と誇りが無く、自分自身が嫌いなのです。またこのような人は人を妬んだり羨んだりするとも教えてくれています。いつも、自身を好きになりオンリーワンになるためにはと考え、行動する人は素敵な人なんです。そして、オンリーワンになるための仕事とは何か?『実践の要は観察、つまり人に関心を持つこと』『仕事は実践(フットワーク)と思考(ヘッドワーク)と愛情(ハートワーク)の三位一体のダイナミックの活動と松村氏は教えてくれている。仕事は、実践して成り立つが、深い考えや愛情が大切で、表面的な浮ついた仕事はダイナミックな活動にならない。難しいことですね。

2012年10月8日月曜日

上半期活動報告

先日、看護部運営会議で平成24年度上半期の活動報告を行いました。3枚のスライドにまとめ簡潔明瞭にそれぞれが個性豊かにプレゼンしました。数年前と違って、多忙でもきっちり結果を出す管理者をみて、「成長したなー」なんて感動しました。但し、講評で一言、二言。結果、「宿題を出しました」。忙しいのに可哀想と思いながらも?実は思ってないかも!
宿題は、『自部署のオンリーワンを考えよう!』  なぜこの宿題が出されたか分かった人は、貴方自身が既にオンリーワンです。
半年間でたくさんの課題を見つけ、PDCAを回す皆に一言。「課題、反省、弱点、短所を解決するよりもっと、もっと大切なことがあるかも!!」「成果を得るために、自分のどんな強みを活かして、何をしなければならないか?経営(組織の存続)の本質は、すべてこの一言に言い表されている」これはドラッカーの言葉です。自部署に弱点があり克服することも大切。同時に、自部署の強みやいいところをスタッフと共に考え、口に出し、紙いっぱいスタッフと書ければ最高。弱みを解決するより、強みをどんどんのばし、徹底強化すれば、弱みも強みに変わるかも。短所も長所に変わるかも知れません。そして、病院のオンリーワンの素敵な部署になることでしょうね。なによりも、そんな職場で働く一人ひとりが素敵なオンリーワンになることでしょう。秋の夜長にSMAPの「世界で一つだけの花」の歌詞が頭を回ります。

2012年10月1日月曜日

人材・人財・人罪・人済

先日、台風のさなか神戸で平成24年度固定チームナーシング全国研究集会が行われました。当院は、看護補助者の発表を杉野先生の後押しを頂いて口頭発表に臨みました。私にとって当院の看護補助者の一人ひとりは、自慢でもあり、一人ひとりが財産です。発表されたAさん、堂々として輝いていました。パワーポイントの役割を担ったBさん本当に素敵でした。そして、応援に参加した方々本当に有難うございました。チーム医療なんて声高に論じる方々に一言。チーム医療は医師不足、看護師不足のために姑息的に解決する手段でないです。少なくも当院の補助の人達は看護師がベッドサイドに居られるよう自分達には何が出来るか、主体的に業務改善に取り組み実践しています。一昔前は、看護助手の名の下、看護師の助手的な存在でした。しかし、当院の補助者は、看護師の専門性を発揮するため、自分達には何が出来るか、主体的にかつ能動的に業務改善に取り組んでいます。本当に頭が下がる想いです。チーム医療には縦の関係はありません。患者・家族を取り囲む円の専門職のチームアプローチがチーム医療と考えます。私の財産は一生懸命に生きる一人ひとり、そして自分の役割を果たすため一生懸命努力する人。そして、自分の生きがいを自分で見つける人。自分の生きかたを他人のせいにする、人罪の人は少なくも全国の研究集会で発表した補助者チームに学ぶべきです。私も多くを学び、誇りあるそんな方たちと働けて幸せです。ライセンス関係なく、いつの日も自分自身が「人材・人財・人罪・人済」。誇りある生き方の補助者の方々に感謝と同時に私の財産です。

2012年9月24日月曜日

いい加減の勧め

いい加減といいかげん(良い加減)。此の頃感じる、独りよがりな完ぺき主義。自己完璧であるために無理をした、つま先歩きの不安定な歩み。誰のための完璧か?「患者・家族のため」と声高にいつも頑張る。そんな姿を見ていて、相手のために行う完璧はたいがい自分のための完璧、そして自己満足。いい加減はよい加減でもある。何もかも完璧と思い込むほど綻んでくるものです。不要な考えは捨て、必要な考えをその都度熟考していく。余計な考えを捨てれば代わりのパワーが入る。完璧であることは大切かもしれない。しかし、完璧は誰のために行うのか・・・・。いい加減はよい加減でもある。物事をもう少し単純に、そしてタイトに考えること。そして何よりも不要な物(考え)を捨て、必要な物(考え)をその都度手に入れる。これが次の気を動かすパワーになると言われているから。完璧を目指すより、いい加減を是非大事にしたいものです。但し、いい加減はよい加減でなければね。

2012年9月17日月曜日

人事

人事はひとごと。よく聴く言葉。次年度に向けての人事。けして他人事ではない。もともと組織は繁栄、衰退、凍結、解凍を繰り返すと以前に学んだ。自分の組織はどこに居るのだろうか?そして、どこに向かっているのだろうか?此の頃考えることが多い。誰もが感じるジレンマ。組織に身を置くひとなら誰もが思う。平成24年度も中間地点で折り返し。次年度に向けての人事は組織にとって明暗を分けると考える。管理職は無邪気であってはいけない。そして、いつの日も自分が居なくなっても繁栄する組織にするためには?と考える人にならなくてはいけないかも。先日、日野原先生のブログで「見えないほど大切に!」と。目先のことばかり追い続けると、見えないもの「信頼、愛、・・・」たくさんの大事なものを見失う。次年度に向けての人事は、けして他人事ではない。自部署ばかり、自分の組織ばかりでなく、地域にとってとか、地域医療にとってどんな人材が欲しいか?良く考えて次年度の採用を考えなければ。特に看護師不足だから誰でもが残っていいはずがない。残るべき人が残り、去るべき人が去らなければならないでしょう。とにかく、人事は他人事ではなく私事(わたくしごと)であるのです。誰にとっても。だから難しくもあり、知恵を絞らなければならないかも。とにかく疲れるわね・・・・・。

2012年9月10日月曜日

生きぐせ!

此の頃感じる生きぐせ。自分自身の「生きぐせ」を誰もが知るべきだと思う。大きな決断をしなければいけない場面では、生きぐせは大きな影響を与える。自分自身の生きぐせを知ると、外から自分自身を観察できる。慌てている自分やあきらめている自分。色々な自分を客観的に評価できる。幽体離脱ではないが、自分自身を外から観察すると決断しなければならない内容によって、いつ、どこで、誰に、相談したらよいのか冷静に判断できる。相談すべき人を間違えると大きな失敗を招く。自分自身の生きぐせを知ることで、どこまで自分自身が頑張れるのか。そして、いけいけどんどんな時、誰に相談すればブレーキになるのか、自身を知ることで相談相手が変わるのである。プラス思考は全て良いのか?けしてそうではない。私自身プラス思考ばかりでは判断を誤る。マイナス思考の人は自分のリスクマネジメント的な存在になる。ネガティブな発言も大歓迎なのである。確かに、ネガティブでマイナス思考ばかりの人の話は暗くなる。しかしながら、いつも自分の周りには居心地の良い人ばかりでなく、真逆な考えを持つ人をおくと自分自身の成長にもなる。自分自身の生きぐせを知り、相手の生きぐせを知りながら支えながらお互いの成長を期待していくと希望が湧くものかもしれない。自分自身の未来を切り開く人を探すのも自分自身の責任かもしれませんね。