2014年7月21日月曜日

休む力

先日、「人事管理・労務管理」の講義をさせて頂いた。
もちろん自分も復習し、講義に備えた。
その中で、強く感じたこと。
看護管理者の「休む力」を付けないことには
人事・労務管理もあったもんじゃない。
管理者は自分がいなければと思うのは傲慢である。
現場は、思った以上に自律している。
管理者に気兼ねして「居ていただくと安心」
と言う言葉に気を良くして本当に現場に長居するのは迷惑である。
現場はむしろ「任せてください」なんです。
管理者や先輩と呼ばれるみんなに一言。
「部下や後輩を信じましょう!」
休む時には十分休んでください。
上司がメリハリつけるからこそ
部下や後輩が気兼ねなく休めるものです。
不在の時も安心して任せる部下を育成し、最終責任は自分で。
まず、「休む力」をつけませんか!
後輩を持つ貴方や部下を持つ貴方。
そんな、講義を6時間しました。きっとテキストにはありませんね。

2014年7月14日月曜日

ない・ない・ないの3ない

最近読んだ医療安全の某雑誌
感動と感心。
それは、インシデントの要因・背景を
3つに分けること。
起きた理由を「知らない」「できない」「やる気ない」のどれかに分ける。
どの「ない」によって、対策が変わるのです。
なんとなくスッキリ!
なにかあったら「皆で考えましょう!」「システムを見直しましょう」「手順を遵守しましょう」
画一的な対策には限界があります。
「やる気ない人」が皆で考えるはずがない。
「マニュアル知らない人」がマニュアル遵守できるはずがない。
「できない人」ができるはずがない。
この「3ない」を、あらゆる場面に当てはめ考えます。
その事象は「知らない・できない・やる気ない」
のどれなのか?
それによって対策がかわり、助言が変わります。
この頃の「マイブーム」は3つの「ない」です。


2014年7月7日月曜日

K・Y管理者

K・Yはイニシャルではないですよ!
「あの人、K・Yだよね・・・」なんて聴きませんか?
でも、管理者なら「K・Y・F」を身につけて欲しい。
この「K・Y・F」の意味は
「空気読めないふり」です。
「本物の空気読めない管理者はちょっと・・・・」ですが
「空気読めないふり」の管理者はたいしたもんです。
「部下が大変そうだからあれもこれも手を出し、口も出す」
こんな人のいい近所のおばちゃん上司の部下は可哀想です。
近所の婦人会ではありがたい存在です。
でも、人育てや次世代の管理者を育成する立場の人は
婦人会のおばちゃんでは困ります。
ある時は「空気読めないふり。K・Y・F」「冷たい上司」に徹する事です!
困難な場面こそ人を育てる機会です。
こんな場面を奪い取る上司こそ「真の空気読めないK・Y管理者」です。
しかし、空気は読むものではないはず。
空気は吸うものである・・・。と思う自分自身がK・Yです。



2014年6月30日月曜日

意志決定の秘訣

「事件は現場で起きている」
そんな言葉がピッタシの出来事ばかり。
そんな時、思い出す言葉。
「決定は必要か?」
「意志決定は本当に必要か」を自問してみる。
なぜかというと
何も行わないという代替案は常に存在するからだ。
「絶対、不要な決定を行ってはならない」と師匠に教わっている。
何もしなくても問題は起こらない状況の中
いつもいつも事を大きくしがちの管理者に遭遇する。
ドラッカーいわく
「何もしなくても問題は起こらないという状況」なら
「何もしないと何が起こるのか」という問いに対して
「何も起こらない」が答えであるならば、手をつけてはならない。
100万分の1を気にするより
状況は気になるが、切実ではなく
さしたる問題が起こりそうもないというときは
問題に手をつけてはならない。
そんな言葉が頭をよぎるとき
大騒ぎする管理者自身がリスクかもしれないなー
なんて感じる今日この頃です。
「意志決定は、必要か」いつも自問自答です。



2014年6月23日月曜日

プロフェッショナルの条件

何か迷いが生じたとき、いつも読み返す
ドラッカー。
今回、「リーダーシップの本質」とは何か?
とかく、リーダーシップとはカリスマ性に依存している。
真のリーダーシップとは?なんぞや・・・・。
リーダーシップの本質は、カリスマ性でも資質でもない。
効果的なリーダーシップの基礎は、組織の使命を考え抜き
それを目に見えるように形で明確に定義し
確立すること。
リーダーとは、目標を定め、優先順位を決め、それを維持する者である。
そして、妥協することもある。
この言葉を読み返すたびに、「俺がマニュアル」という
リーダーが頭をよぎる。
リーダーは、地位や特権でなく責任をとるものである。
優れたリーダーは常に厳しい。
事がうまくいかないとき、その失敗を人のせいにしないのがリーダーである。
恩師に頂いた、「はじめて読むドラッカー」自己実現編。
『プロフェッショナルの条件』
師匠が言いたいことは何なのか?
今一度読みかえそーと!難しいばかりです。

2014年6月16日月曜日

次世代管理者研修

本日から当院では、4回シリーズの「次世代管理者研修」
が始まりました。
次世代の人たちが力をつけ、現場力が上がれば
組織にとって何よりである。
未来を担うべき優秀な人材(人財)に投資できる組織は
きっと明日があると信じている。
医師を交えたグループディスカッションは活発で
やっぱり医師が入ると引き締まる。
かつ、身近な存在となる。
「組織とは」「自施設の存在価値とは」「課題とは」「解決するためにできること」
沢山のディスカッションを通して、この病院の管理者で幸せだなーなんて思った。
自分の子供年代の職員のしっかりしていること。
私自身の宝物は、「他院に自慢できる、一生懸命の職員である」
いつも、一生懸命そしてひたむきに
そんな職員と働ける自分は限りなく幸せ者である。
そして、あらためて自分にできることはなにか?
自問自答
残り3回。
明日からの楽しみがまた一つ増えました。
最後まで皆で楽しみましょう!

2014年6月9日月曜日

報告

「報告・連絡・相談」
とても大切です。でも、何でも報告すればいいわけではない。
いつも、いつも皆に言います。「質の良い報告をするように!」
少なくも管理者は伝書鳩ではない。
言われたままをそのまま報告する管理者がいる。
そんな時ふと思い出す、佐々木氏の言葉。
「何か仕事に取りかかるときに重要なことは、事実をきとんと把握しておくこと
事実の確認が不十分なら、すべての仕事がムダに終わってしまう」
この言葉を常に心がけている。
「事実」を見極める。本当にそれが「事実」か一度はゆすってみる。
「事実」をゆすってみると、たいていの場合、「事実」ではない。
佐々木氏のこの言葉。納得である。
事実を見極める力、そして管理者は、「事実を伝える力」
事実を把握しなければ、対策は無駄に終わる。
そして、心がけている二つめ。
「双方聴いてさたする事、一方聴いてさたしません」
篤姫の婆やの言葉です。
篤姫の婆やになりたいぐらいです。
報告を見極める力。
管理者の必要な力。いいえ、全ての人に必要かもしれませんね!